国際観光映像祭への応募方法やその意義

JWTFFディレクターの木川です。時々、海外映像祭への応募方法についてのお問い合わせがあるので、こちらの方に、コラムとして書いてみます。観光映像祭は世界にはたくさんあります。また、観光映像も一部門として審査対象としている映像祭はもっと多くあります。後者については日本にもショートショートフィルムフェスティバルのブランデットフィルム部門などがあります(観光映像大賞とも呼ばれます)。

CIFFTメンバーの映像祭への応募

JWTFFディレクターの木川です。前回のコラムで書いたように、JWTFFが他の日本の映像祭と大きく異なるのが、世界の映像祭との連携です。この数年のCOVID-19の影響で少し減ってはいますが、10の映像祭と連携しています。このCIFFTのホームページにつなげていただき、上のメニューからDEADLINESを選んでください。

https://www.cifft.com

2023年2月23日閲覧

こちらは、2月23日現在にキャプチャーした図です。10の映像祭のうち、日本国際観光映像祭とニューヨークフェスティバルはエントリーは終わっています。しかし、他の映像祭はまだまだ募集中です。

応募方法は、それぞれのホームページに記載されています。多くの場合は、CIFFTのレギュレーションに準拠していますので、必要な情報は、以下のようなものです。

  • Title | 映像のタイトル
  • Goal |  映像が目指すゴール
  • Objectives |  映像の対象
  • Synopsys |  あらすじ
  • Locations |  撮影地
  • length |  尺の長さ
  • correct format |  映像のフォーマット
  • Year of Production |  制作年度
  • Technical Information | 技術的情報
  • Section & Category | 審査を希望するカテゴリー

これ以外にも、YoutubeもしくはVIMEOのURL、直接映像データを送る必要も出てくるかもしれません。また、劇中の写真も数枚用意しておくとさらにいいです。

日本国際観光映像祭は応募無料の映像祭ですが、他の映像祭は90EURO程度の応募費用が必要となります。映像祭によっては、早い目に応募すると割引になる、他の映像祭に応募していると割引になるなどもありますので、応募をご検討されている方は木川にも問い合わせてください。連携が強固が映像祭であると、日本からの映像がほしいので、割引になるケースもあります。特にポルトガルのART&TURとスペインのTERRESは強固なネットワーク関係です。

CIFFT Circuit

それ以外にも、実は、CIFFTサーキットという手段もあります。これは、CIFFTを通じて応募をして、CIFFTからすべての映像祭へのエントリーが行われるというものです。こちらの方は、2000EURO程度を用意してCIFFTに応募をします。JWTFFはCIFFTのメンバーなので、私たちの映像祭もCIFFTから応募がきます。そして、受賞があった場合は、私たちからCIFFTに連絡をして、CIFFTから報告がきます。まずは作業が非常に楽です。一回の応募で10の映像祭に同時に応募ができます。その上で、People’s choice というオンライン上での一般投票による賞もあります。こちらは10月ぐらいに、オンラインサイトで、投票するものです。

Filmfreeway

CIFFTの映像祭も一部はFilmfreewayでの応募を受け付けています。日本国際観光映像祭も国際部門はこちらでも募集をしています。世界最大級の映像応募サイトです。以下のボタンは、日本国際観光映像祭のFilmfreewayのサイトのリンクです。よかったら好意的なコメント、スコア待っています!

サイトから「Tourism Film」などで検索していただけると、観光映像を扱っている映像祭、映画祭、出てきます。ただ、こちらは劇映画やドキュメンタリー映画の応募がメインなので、観光映像となると、CIFFT構成メンバーぐらいしかあんまり出てきません。ただ、CMやドキュメンタリーとして観光映像を応募すると、その敷居は広がると思います。

ぜひに日本の観光映像を世界に広めてください。世界は待っています。

執筆者

木川剛志

日本国際観光映像祭総合ディレクター
和歌山大学観光学部教授

1976年京都市生まれの大津市育ち。1995 年京都工芸繊維大学造形工学科入学。在学時よりアジアの建築、特にジェフリー・バワに興味を持ち、卒業後はスリランカの設計事務所に勤務する。2002 年UCL バートレット大学院修了。2012 年に福井市出身の俳優、津田寛治を監督として起用した映画「カタラズのまちで」のプロデューサーをつとめたことから映画製作に関わるようになる。監督としては2017 年に短編映画「替わり目」が第9 回商店街映画祭グランプリ、2021 年制作ドキュメンタリー「Yokosuka1953」が東京ドキュメンタリー映画祭長編部門グランプリとなり、現在全国順次公開中。観光映像では須藤カンジを監督に起用しプロデューサーと撮影をつとめた「Sound of Centro」がART&TUR 国際観光映像祭でポルトガル観光誘客(都市)部門最優秀作品賞。2019 年より日本国際観光映像祭実行委員会代表、総合ディレクターをつとめている。

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