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相原正明

写真家

1958年東京都出身。日本大学法学部新聞学科卒業。学生時代より北海道、東北のローカル線、ドキュメンタリー、動物、スポーツなどを撮影する。卒業後、広告代理店に勤務。1988年、8年間の代理店勤務ののち退社。オートバイによるオーストラリア単独撮影ツーリングに向かい、彼の地にて大陸とネイチャーフォトの虜になる。撮影ではホテル等は使わず、必ず撮影場所でキャンプして大陸と一体に成ることを、心掛けている。日本人としてはじめてオーストラリアでの大型写真展をオーストラリア最大の写真ギャラリーウィルダネスギャラリーで開催して以来、世界各地で写真展開催。現在オーストラリア タスマニア州政府フレンズ・オブ・タスマニア(親善大使)の称号を持つ。2008年には、世界のフォトグラファー17人を集めた「アドビフォトアドベンチャー」に日本代表として参加した。アサヒペンタックス登録プロ作家、ニコンプロフェッショナルサービス会員。2008年中日新聞広告賞 体感するオーストラリア(オーストラリア政府観光局)にて受賞。

神田孝治

立命館大学文学部教授

1974年名古屋市生まれ。しかしながら幼少期に転居しており、大学時代までは中部圏内で何度か居住地が変わっているので、故郷のない旅の子の状態である。大阪市立大学大学院在籍時から関西圏内に居住しているため、ゆるやかな関西人ではあるが、関西人にもなりきれてはいない。専門は文化地理学であるが、社会学者、文化人類学者、哲学者といった専門領域の方々と仕事することが多いため、生粋の地理学者ともいえないだろう。主に観光に関する研究を行っているが、メディアという観点でいくと、ガイドブックにみられる観光地の表象分析(近代リゾート・国立公園・世界遺産などについて)、映画と観光地(映画『めがね』と与論島などについて)、アニメツーリズム(『ひぐらしのなく頃に』や『鬼滅の刃』などについて)、モバイルメディアと観光行動(ポケモンGOなどについて)、デジタルメディアと観光地の創造・変容(InstagramやTwitterなどについて)といった、さまざまな対象・テーマを取り扱ってきた。そして観光という現象のなかに、日常と非日常、現実と虚構、秩序と無秩序といった対比的な概念でとらえられるものの「あわい(in-between)」を認識しそれに関して探求している。自身のあり方としても、研究のあり方としても、中間的であるといえる。著書としては『観光空間の生産と地理的想像力』(ナカニシヤ出版、2012)、編著としては『現代観光地理学への誘い—観光地を読み解く視座と実践』(ナカニシヤ出版、2021)、『ポケモンGOからの問い—拡張される世界のリアリティ』(新曜社、2018)、『観光学ガイドブック―新しい知的領野への旅立ち』(ナカニシヤ出版、2014)などがある。

木川剛志

日本国際観光映像祭総合ディレクター
和歌山大学観光学部教授

1976年京都市生まれの大津市育ち。1995 年京都工芸繊維大学造形工学科入学。在学時よりアジアの建築、特にジェフリー・バワに興味を持ち、卒業後はスリランカの設計事務所に勤務する。2002 年UCL バートレット大学院修了。2012 年に福井市出身の俳優、津田寛治を監督として起用した映画「カタラズのまちで」のプロデューサーをつとめたことから映画製作に関わるようになる。監督としては2017 年に短編映画「替わり目」が第9 回商店街映画祭グランプリ、2021 年制作ドキュメンタリー「Yokosuka1953」が東京ドキュメンタリー映画祭長編部門グランプリとなり、現在全国順次公開中。観光映像では須藤カンジを監督に起用しプロデューサーと撮影をつとめた「Sound of Centro」がART&TUR 国際観光映像祭でポルトガル観光誘客(都市)部門最優秀作品賞。2019 年より日本国際観光映像祭実行委員会代表、総合ディレクターをつとめている。

宮田耕輔

観光ジャーナリスト
日本国際観光映像祭日本部門審査員
株式会社ウララコミュニケーションズ編集長


1971年福井県福井市生まれ福井市育ち。福井のまちづくりをするために1991年山梨県都留文科大学入学。その後同大学院にて民俗学を学ぶ。1998年から1年間、ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在。1999年より同社入社し、地域情報誌『月刊ウララ』の編集に携わり、2006年より現職。 仕事の傍ら、俳優の津田寛治氏初監督作品『カタラズのまちで』のプロデューサーを務め、2015年より開催している『福井駅前短編映画祭』立ち上げに関わり、現在実行委員長を務める。『福井駅前短編映画祭』のスピンオフ企画としてスタートした「ふくいムービーハッカソン」でプロデューサーを務めるほか、福井県出身の俳優兼監督・片山享氏の長編映画『いっちょらい』、また福井県の事業である長編映画『福井のおと(仮)』のプロデューサーも務める。 さらに仕事の傍ら、福井駅前にある新栄商店街にてボクサーパンツ専門店『ラーナニーニャ』、美術家MAGOの専属販売ギャラリー『MAGO GALLERY FUKUI』、コミュニティスペース兼ECスペース『FLISMO SPACE』のオーナーも務めている。