日本部門、応募受付は2024年1月12日まで

第6回日本国際観光映像祭(JWTFF)は、2024年3月13日から15日まで北海道釧路市阿寒湖で開催されます。日本国内だけではなく、世界各国から応募された優れた観光映像の表彰、そして観光映像のあり方を議論し、今後の日本の観光に寄与する映像祭です。

第6回日本国際観光映像祭の開催地を紹介するトレイラー

現在、日本国際観光映像祭への応募映像を募集しております。

 JWTFFは日本部門、国際部門に分かれて観光映像を募集しております。国際部門については12月1日に応募を締め切り、1004本の応募がありました。ありがとうございます。現在、世界各国から選んだ審査員たちに審査をしてもらっえいるところです。

 日本部門も12月29日を当初は締切として募集し、すでに多くの映像のご応募をいただいていますが、応募を検討している方から「応募の調整のためにもう少し時間がほしい」との要望もいただいているので、日本部門を応募期間を2024年1月12日まで延長します。これを機会にぜひにご応募をご検討ください。

日本国際観光映像祭日本部門
募集期間 2024年1月12日23:59まで
応募方法 以下の応募ページ先から募集要項を読んだ上でご応募ください。
応募費用 無料


 

応募に関連して、よくいただく質問2つにお答えしたいと思います。

Q1.日本部門のカテゴリーについて説明してください

 JWTFFも加入する世界最大の国際観光映像祭ネットワークCIFFTでは、10の映像祭のディレクターが協議し、その年の審査カテゴリーを決定しています。JWTFFの国際部門もそれに準拠して、以下の5つのカテゴリーで審査をしています。

1. Tourism Destination City (観光誘客、観光地もしくは都市)
2. Tourism Destination Region (観光誘客、広域観光、地方観光)
3. Tourism Destination Country (観光誘客、国)
4. Tourism Product   (観光商品、スポーツツーリズム、グリーンツーリズムやガストロノミーなど)
5. Tourism Service (ホテル&リゾートや交通など)

 しかし、日本の観光映像は、日本の特殊な事情もあって、上のカテゴリーでは十分に審査できないので、以下の7つのカテゴリーで審査をしています。

1. Tourism Destinations Cities(観光誘客、観光地もしくは都市)
2. Tourism Destinations Regions (観光誘客、広域観光、地方観光)
3. Tourism Products (観光商品、スポーツツーリズム、グリーンツーリズムやガストロノミーなど)
4. Tourism Services (ホテル&リゾートや交通など)
5. City Promotion(シティプロモーションや移住促進)
6. VLog (個人の旅映像やYoutube番組、個人が制作する作品)
7. 旅ムービー(ショートフィルム形式の観光映画)

 この中で日本部門だけにあるのが「City Promotion」「Vlog」「旅ムービー」。海外の観光映像には、それぞれの国や地域のDMOが中心となって観光戦略と連動した誘客を目的としたものが多いのですが、日本の場合は誘客よりも地域のブランディングもしくは住民に向けたシビックプライドの醸成を目的としたものが多いという事情があり「City Promotion」部門を設けています。また、国際部門でも最近まで「Indepent Filmmaker」という「Vlog」と近い部門があったのですが、CIFFTではこのカテゴリーを公式では取りやめました。ただし、JWTFFではこの部門も観光には重要と考えていますので「Vlog」部門を持っています。また、「旅ムービー」も日本には多い映像のタイプでして、観光映像の多くはドキュメンタリーに基づいたノンフィクションで作られるのですが、この旅ムービーではフィクションに基づいたストーリーで地域の魅力を語る映像が該当します。

 応募の際には、審査を希望するカテゴリーを自己申告していただくのですが、実行委員会の方でより適切なカテゴリーに振り分けることもあります。

Q2. 映像祭に応募するメリットはなんでしょうか?

 JWTFFは応募費用をいただいておりません。しかし、海外の観光映像祭の多くは50~100EURO程度の応募費用がかかるものが多いです。特に費用がかかった場合はそのメリットは何なんだろうと、疑問に持たれる方も多いです。これについては、JWTFFの開催意義と合わせて回答したいと思います。

1. JWTFFは観光映像のメディア露出を応援します。

 観光映像を制作しても見ていただかない限り、その効果は十分なものとなりません。多くの場合は広告費を通じたviewの向上、デジタルマーケティングを行うと思いますが、それだけでは不十分と考えます。JWTFFの受賞は大きなニュースとなります。もし、受賞されたらぜひにプレスリリースをしてください。その時に必要な審査員からのコメントについて協力します。

 また、受賞作品だけでなく、応募作品の中から、オフィシャルセレクション以上になった場合は、審査員やディレクターが記事にすることもあります。審査員の多くは、それぞれの業界で長年活躍してきた人々です。

2. JWTFFは日本の観光映像を取り巻く制作環境を向上させていきます。

 映像祭の総合ディレクターをつとめる木川は、日本唯一の国立大学にある観光学部、和歌山大学観光学部に所属しながら、2018年から国内外の観光映像祭の審査員をつとめてきました。その中で日本の観光映像の制作過程ゆえの困難や、プロデューサー不在の状況などを理解しています。その中でよりよい観光映像の制作環境、そして発信の仕方についても映像祭としてその向上に貢献していきます。具体的には、プロポーザルの方法への提案や、映像祭でのシンポジウム開催による問題意識の共有などがあります。

3. JWTFFは国内外の観光映像の制作者、発注者のネットワークを築きます。

 この数年は映像祭はオンラインを中心とした開催でしたが、第6回はオンラインでの配信も行いますが、基本は現地開催です。コロナ前の映像祭では、映像祭の当日に出会った映像作家や発注者が、その後一緒に仕事をする、またいろいろな交流につながる、ということもよくありました。今年度の現地開催には、それが再び戻ることを期待しています。

 このように映像を応募いただいた方々には、これからの日本の観光映像、観光のあり方を一緒に考えていける仲間になっていただきたいと思います。

 どうぞよろしくお願いします。

日本国際観光映像祭
総合ディレクター 木川剛志

 

  

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