いよいよ日本国際観光映像祭がたちあがります。

ようこそ、日本国際観光映像祭のホームページへ。

この観光映像祭の企画はもうかれこれ三年ぐらい前からスタートしています。今は、和歌山大学の観光学部に所属し、地域発の映画や観光映像について研究をしてきました。

木川剛志
木川剛志日本国際観光映像祭ディレクター
和歌山大学観光学部 准教授。日本国際観光映像祭総合ディレクター。ポルトガルの国際観光映像祭ART&TUR国際審査委員。福井駅前短編映画祭代表。専門は観光映像と建築・都市形態学。落語と映画が大好きです。京都市上京区上七軒界隈生まれの滋賀県大津市育ち、和歌山市在住。
2006, 2020

台湾北部、新北市の観光映像

Pick Up 観光映像 観光映像の範疇って結構あいまいな部分があると思います。いわゆる観光誘客に特化して土産物屋さんのモニターでも流れるようなド本流な観光映像もあれば、観光地を舞台にした映画も考えようによっては観光映像と言えるかも知れない。今回は、意図的に観光映像でもあろうとした、Music Video「Higher」の紹介です。台湾北部の街、新北市の観光映像です。 この台湾の観光映像は台2線という新北市淡水区から宜蘭県蘇澳鎮まで続く省道の観光誘客を意図した作品で、海沿いの風景の魅力と自然の豊かさ、そしてアクティビティが提示されています。日本の方だと、九份に向かう時に通る道と行った方がわかりやすいですね。観光バスはおそらくこの台2線を通って金鉱の工場の横を通って山道を上がっていくんだと思います。ちなみに金鉱の工場跡はこの映像にも写ってますね。たぶん、戦前の藤田財閥の工場ですね。 私自身、台湾に行った時にはよく通る道路ではあるのですが、こんな風な風景として見たことがなかったです。よくよく考えたら南国です。南国ならではの空気感、そして台湾の若者たちが楽しんでいる風景が、その地区に新たなイメージを挿入してくれるのだと思います。日本からの観光客も九份や老街だけでなく、こういうところも見て欲しい、そういう意図を感じます。実際、台湾の先生方と淡水のレストランに連れて行ってもらったことがありますが、本当におしゃれで楽しい経験ができました。 楽曲のHigherはオーストラリア出身で今は台湾を拠点に活躍するJulia Wu(吳卓源)さん。監督はJay Chern [...]

1906, 2020

台湾南部、屏東の魅力を素敵な楽曲で紹介する観光映像

Pick Up 観光映像 【海と光】(屏東で会おうね!Let's meet in Pingtung! 我們在屏東見吧!) 昔から台湾が好きでした。それは台湾がいろいろと僕に教えてくれるからです。台湾に初めて行ったのは、博士課程の学生の時に台湾の学会に応募し、現地で発表をした時だったと思います。向こうの先生と学生に本当によくしてもらい、そして台湾の図書館に行き、統治期の膨大な日本語で書かれた資料を見た時、統治期の簡単ではない現地と日本人の関係。 教員になってからも研究に行き詰まると、僕はいつの間にか、台湾の地図を眺めてて、都市の形を見てはその形成の歴史を想像し、気がつけば現地に行っています。台北も好きですが、普通の観光ならば滞在することは少ない、基隆や羅東、台東で数日間、町歩きをするのが大好きです。異国情緒の中に自分の身を置きながら、台湾と対話しているようで結局自分のこれからを考えている。旅、というものを感じる場所です。 [...]

1806, 2020

与論島の観光映像、2019年日本部門グランプリ作品

今日は、昨年の日本国際観光映像祭の日本部門グランプリ作品に選ばれた与論島の観光映像を紹介します。 この作品の監督は永川優樹さん。僕自身は彼がYoutubeで旅の模様を配信していた「WORLD CRUISE」が大好きでした。そして、今や関西や長崎、釧路などすごい観光映像を手がけておられて、観光映像の世界でよく知られる人です。 そして、この与論島の観光映像も素晴らしいものでした。この映像の魅力は、永川さんの腕ももちろんすごいのですが、やはり与論島の魅力があるからこその映像なんだろうと思います。そして、それは観光視点で美しい風景というだけではなく、日常の風景がしっかりと含められていることが素晴らしい。それがあるからこそ、百合ケ浜や海の美しさが際立ってくるのだと思います。 この作品は日本国際観光映像祭だけでなく、地域活性化センターの地域プロモーション対象や、世界の観光映像祭、ポルトガルのART&TURでもFilm Locations 2nd Placeを受賞しています。 Yoron Island [...]

1606, 2020

桂林を旅した最高峰のVlog

Pick Up 観光映像 今日紹介する観光映像はオランダの映像作家Daan van Reijnさんが中華人民共和国桂林市、陽朔県を旅し、撮影したVlog的な映像です。この町は広西チワン族自治区に属して、観光リゾート地として有名な街です。 ネットで検索してみると陽朔県の観光映像は多く見つかります。筏に乗って、Li川を降る、山を散策する、中心街を歩く。しかし、Daanが描くような世界は他にありません。同じ場所のはずなのに、彼が描く陽朔はおとぎ話に出てくるような、しかし他の観光映像よりもリアルな人間を描いた作品になっています。 冒頭の漁夫。山々の神々しさ。そして住民の生活。人生が染み込んだ人々の表情。これらは観光としてより、旅、の風景でした。日本国際観光映像祭2020では日本部門にはVlog部門があったのですが、Internationalではなかったのですが、まさにVlogの最高峰の映像といえる映像でした。 観光映像として評価するには早すぎる表現で、この映像の素晴らしさに値する十分な賞を用意できてないと、ディレクターとしては個人的に感じますが、人間にとって旅とは何かを理解させてくれる素晴らしい映像です。ぜひにご覧ください。 Wonders [...]

1506, 2020

イタリアの観光映像

映像というのはいろいろな作られ方があります。 基本の基本は、そこに必要なものが写っていれば映像は成立するので、印刷された観光パンフレットをそのまま映像にしただけの観光映像も世の中には多くあります。しかし、映像の魅力は、そこにノンバーバルな表現、映像でなければ伝わらない何かがあるからです。 このItaliaは、イタリアを高らかに歌い上げた映像です。それは私たちが知る、パンフレットにあるイタリアだけではなく、旅番組で日本の芸能人が表面だけを撫でたイタリアではなく、数百年の文化が積もったイタリア、イタリアの人々の中に生きているイタリアが歌い上げられています。 登場する人物、何気なく映された彼らの瞳には生きているイタリアをそのままに見つめている、強さを感じます。そして圧倒されるのです。いつか日本からもこういう映像が生まれ、それが世界の人々を魅了するために、私は日本国際観光映像祭というプラットフォームをつくり、日本の作家たちと目指したいと思っているのです。 この映像はイタリアの映像チームによって作り上げられ、音楽も彼らのオリジナルです。日本国際観光映像祭2020のグランプリ作品に選ばれました。映像祭を運営して、こういう映像にグランプリを出せたことを本当に誇りに思います。 今回、紹介した映像は以下のリンクから見ることができます。 https://jwtff.world/aiovg_videos/40_2020/    

2904, 2020

コロナ自粛下の観光プロモーション

日本中、世界中が新型肺炎による自粛、ロックダウンでえげつないことになっています。特に観光業、飲食業は明日をも知れぬ状況です。これが1ヶ月だけ、2ヶ月だけと限定された期間ならまだしも、今の自粛には期間の定めは見えず、苦しい日々が続いています。観光学部の教員としても卒業生が観光業界に多く居ますので、彼ら彼女らが心配です。生き残ってください。命あればこそ、です。 ゴールデンウィークに向けて、沖縄へ六万人の航空券予約が入っていることが話題となり、沖縄県知事も渡航延期のお願いをしたということがニュースになりました。そんな中、ツイッターで「#南の島を守ってくれてありがとう」のタグ付けが広がっているようです。 これは、奄美大島や石垣島の美しい写真をツイッターに上げて、島の美しさ、島への愛情を表明しながら、離島への観光自粛を促す動きです。現在の状況での離島観光は、島民向けのギリギリの医療を崩壊させる恐れがありますし、助かる命が助からなくなります。 「来ないでください」ではなく「守ってくれてありがとう」とエールを送る。この動きはとても美しいと思いました。 観光業の多い離島の人たちにとってもこの状況では経済的にも打撃は大きく大変なはずです。しかし、彼らが耐えてくれないと、私たちは美しい島を見に行くこともできなくなってしまいます。南の島を守ってくれてありがとう。そして、観光業、飲食業の方々、今、大変な時代に、私たちにとっても大切な、その仕事を守るために戦っていただいてありがとうございます。 今、世界の観光地はこのコロナ問題にどのように向き合っているのでしょうか。大事な映像をいくつか紹介します。次の映像はポルトガル政府観光局が公開した映像です。   https://youtu.be/70tcUNgd8IM これは3月20日にアップされた映像ですが、一ヶ月たった今の状況でも強く響くメッセージが込められています。ポルトガルという国は大航海時代に世界の覇権を取った時もあれば、内戦にクーデター、独裁政権から民主化と今に至るまで激動の歴史を生きてきました。それゆえに、この状況を冷静に見つめ、このような力強いメッセージを出すことができたのかも知れないです。 [...]