search for Japan Blue – 青ノ詩を詠う

「青々とした緑」日本人には独特の美意識が存在する。
「日本の青」は、青と呼ばれる「青」と、青と呼ばれる「緑」で、できている。
太平洋の海の「青」と、紀伊山地の山の「青」が出会う町、神仏習合の聖地・熊野、三重県御浜町。
この町で、「日本の青」を旅する。
御浜町の日常を通じて、日本人独特の「日本の青」に触れることで、「もののあわれ」や「侘び寂び」と呼ばれるような独特な「美意識」や「価値観」を体験する。
そして、それは、「日本文化」や「日本人」へのより深い理解に繋がる付加価値体験になることでしょう。
詩人、佐藤春夫は、故郷である熊野の風景に思いを馳せ、「望郷五月歌」を詠みました。
「空青し、山青し、海青し」、初夏の故郷の情景を詠み上げた佐藤の歌は、熊野の「青」を巧みに切り取りました。太平洋の青い海と空、紀伊山地の青い山々など、「青」は熊野を彩ります。
「海青し、風青し、みかんも青し」、もし佐藤が生きていれば、御浜町の情景をこのように詠んだのかもしれません。
里山、尾呂志(おろし)の山間には、風の通り道、熊野古道風伝峠。
朝霧「風伝おろし」と親しまれる霧が風に乗り、その道をぬける姿は神秘的で、霧に熊野の青々とした山の「青」が反射して、風が青に染まる。そうして、その風は、里山を下り、青々と茂る稲穂や御浜町の特産品、青いみかん「極早生温州みかん」の隙間を駆けぬけて、さらに青に染まる。
やがて、山の「青」は海に届き、海の「青」と一つになる。
御浜は青い、海が青い、山が青い、空が青い、風が青い、みかんも青い
「日本の青」で互い違いに編まれたこの町を、紐解き、味わい、それぞれの感性で編み直す。 そうして、あなただけの御浜の「青」の詩を詠んでみてください。
プロデューサー:辻本安芸
監督:西村司
発注者:一般社団法人ツーリズムみはま
ロケーション:三重県御浜町全域
尺:3分02秒
制作年:2022

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